Web アプリを作る上で、コードが正しく動くことはもちろん重要です。しかしそれと同じくらい、あるいはそれ以上に大切なことがあります。ユーザーが使いやすいと感じる「見た目」と「操作性」 です。
これが UI/UX (ユーザーインターフェース / ユーザーエクスペリエンス) の考え方です。
Web デザインにおける UI/UX
- UI (User Interface): ユーザーが直接操作する「インターフェース」のこと。ボタン、テキストボックス、メニュー、画像などのレイアウトや色、形といった 視覚的な要素 がこれにあたります。
- UX (User Experience): ユーザーが 製品やサービスを通じて得る「体験」 のこと。 Web サイトを閲覧する際の心地よさ、スムーズな操作性、目的達成のしやすさなど、 感情的な側面を含めた総合的な体験 を指します。
UI/UX の工夫による効果: 比較例
たとえばオンラインストアの検索機能で、次のような状況だとします。「工夫 無し」「工夫 あり」のどちらが人気が出そうでしょうか。
項目 | 工夫 無し | 工夫 あり |
---|---|---|
検索UI | 小さく目立たない検索ボックス、検索ボタンがない | 画面上部に大きな検索バー、アイコン付き検索ボタン |
入力補助 | 無し | 入力中の検索候補表示、過去の検索履歴表示 |
検索結果 | 単純なリスト表示、絞り込み機能無し | 商品画像、価格、評価が分かりやすく、多様な絞り込み機能 |
UX (総合) | 目的の商品にたどり着くのに時間がかかり、ストレスを感じる | 直感的に操作でき、素早く目的の商品を見つけられる |
機能は同じでも、使いやすそうな「工夫 あり」がユーザーから喜ばれそうですよね。
機能は大事、デザインも大事
UI/UX の視点を取り入れることで、単に機能するだけでなく、ユーザーにとって価値のある、使い続けたくなるアプリ を作ることができます。
デザインの基本的な原則 (情報の階層化、視線の誘導、一貫性 など) を意識することが重要です。